モールス信号のはじめ方

覚え方の順番と、最初に買う道具

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モールス信号は、覚え方を間違えるとあとで必ず行き詰まります。しかもその行き詰まりは、覚えたつもりになってから来ます。先に順番を知っておくと遠回りせずにすみます。

なぜ今も使われているのか

音声は聞き取れないほど弱い電波でも、モールスなら通じることがあります。信号のかたちが「ある/ない」の2つしかないため、雑音に埋もれても人の耳が拾えるからです。装置も単純で、突き詰めれば発振器とスイッチだけで送れます。

だから災害時や、電波が遠くまで届かない条件での交信手段として、いまも現役です。アマチュア無線ではCW(Continuous Wave)と呼ばれ、専用の周波数帯が確保されています。

覚え方には正しい順番がある

STEP 1

仕組みを目で理解する

まず「短点なら左、長点なら右」の枝分かれで文字が決まる、という構造を頭に入れます。26文字ぶんの丸暗記ではなく、木をたどる作業だと分かれば、覚える量が一気に減ります。ここは分岐表を使えば数分で終わります。

STEP 2

目で覚えるのをやめ、音のかたちで覚える

ここが最大の分かれ道です。表を見て点と線を数えるくせがつくと、速い符号は一生聞き取れません。実際の通信では、頭のなかで数えている時間がないからです。

これを避けるための定石が2つあります。

  • コッホ法……最初から目標の速さで鳴らします。ただし文字は2つだけ。9割取れるようになったら1文字ずつ足していきます。
  • ファーンズワース間隔……符号そのものは速いまま送り、文字と文字の間だけを広げます。「文字は20語/分、全体では5語/分」といった設定から始め、慣れてきたら間を詰めていきます。

どちらも「ゆっくり打って覚えない」ための工夫です。遅い符号で覚えると、速くしたときに別物に聞こえてしまいます。

STEP 3

打ってみる

聞き取れる文字が増えてきたら、自分で打ちます。ここで初めて間(あいだ)の正確さが問題になります。モールスには文字の切れ目を知らせる合図がなく、受け手は間の長さだけで区切っているからです。短点1・長点3・符号内の間1・文字間3・語間7、この比を守れているかがすべてです。

速く打つ練習より、比を崩さず打つ練習のほうが先です。速いだけで比の崩れた符号は、相手が読めません。

道具は、あとから足していけばいい

いきなり電鍵を買う必要はありません。順番に足していくのが結局いちばん安く済みます。

まず、何も買わない

符号を覚える段階では道具はいりません。このサイトの電鍵は画面を押した長さで短点と長点を打ち分け、音も鳴ります。打ち間違えたときの訂正符号(短点8つ)にも対応しているので、作法ごと練習できます。まずここで、覚えたい文字が音で分かるようになるまで進めてください。

手ごたえが欲しくなったら

入門・玩具として

モールス信号 練習機(LED表示つき練習カード)

音と光の両方で符号が出るタイプの練習用ガジェットです。画面ではなく物理的なボタンを押す感触があるので、子どもと一緒に遊ぶ、机の上で気軽に触る、という使い方に向きます。無線用の本格的な電鍵ではないぶん値段が手ごろで、最初の1台としては十分です。

2千円前後

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打ち心地が気になってきたら

入門の電鍵・パドル

初心者向けの電鍵/パドル

指で左右にはじいて短点・長点を出すのがパドル、上から押し下げるのが縦振り電鍵です。手首の使い方がまったく違うので、好みが割れます。安価なものから試して、自分がどちらの派かを知るのがおすすめです。

5千円〜9千円前後

縦振り電鍵を見る パドルを見る 楽天で電鍵・パドルを探す

長く使うつもりなら

定番の国産機

ハイモンド HK-706(縦振り電鍵)

ハイモンドは国内の電鍵メーカーで、HK-706はその中でも入手しやすい定番機です。接点の調整ができ、台がしっかりしているので打っても本体が動きません。安価な電鍵で「台が滑る」「戻りが安定しない」と感じた人が次に選ぶ位置づけです。

1万円前後

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価格は変動します。購入前にAmazonの商品ページで最新の価格・仕様・在庫をご確認ください。上のリンクからご購入いただくと、当サイトに紹介料が入ることがあります。

電波を出すには資格がいる

符号を覚えるだけ、練習機で音を鳴らすだけなら資格はいりません。電波を出して交信する段階で、アマチュア無線技士の資格と無線局の免許が必要になります。

かつては試験でモールスの実技(電気通信術)が課されていましたが、第三級で2005年、第一級・第二級で2011年10月に廃止されました。いまは実技試験がないぶん入りやすくなっています。ただし筆記ではモールス符号の理解度が今も問われるので、覚えておいて損はありません。

資格を取るなら

アマチュア無線技士の参考書

第四級から入るのが一般的です。試験内容は改定されるため、必ず最新年度版を選んでください。

最新年度版を探す

まとめ

分岐表で練習する →